3番歌 柿本人麻呂
3番歌 柿本人麻呂 あしびきの 山鳥(やまどり)の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む=========== 百人一首の3番歌は、柿本人麻呂です。 この「3番に人麻呂が来ている」ということが、実は、世界的にみて画期的なことです。 なぜかといいますと、百人一首は、はじめの1番歌と2番歌が天皇の御製です。...
View Article紫式部の歌の解説の付け足し
昨日の百人一首の解説の紫式部の歌について、すこし解説を付け足しましたので、こちらにも転載しておきます。(昨日のその記事は24時間だけの公開ですので消去しています)...
View Article百人一首 解説 53~62
藤原行成書『白氏詩巻(はくししかん)』(国宝) 今回は、和泉式部の娘さんである小式部内侍(こしきぶのないし)、紫式部の友人の伊勢大輔(いせのたいふ)、そして元気一杯のハッチャキ娘の清少納言(せいしょうなごん)です。 百人一首は、ここまで、途中に大納言公任の歌が入りますが、それを除いて9首連続で女性の歌が続きます。 このあたりの歌の並び方は、実に見事というべきもので、...
View Article60番歌 小式部内侍(こしきぶのないし)
60番歌 小式部内侍(こしきぶのないし)中傷を跳ね返す大江山いく野の道の遠ければ まだふみも見ず天の橋立 おほえやま いくののみちの とほけれは またふみもみす あまのはしたて ========== (現代語訳) 大江山まで行く道のりのは、いくつもの野を越える遠いところです。 ですからまだ私は、そこへ行く道を踏んだこともありませんし、天の橋立てに行った母からの手紙も、まだ見ていないのです。...
View Article61番歌 伊勢大輔(いせのだいふ)
61番歌 伊勢大輔(いせのだいふ)即興歌で名誉をつかむいにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重に匂ひぬるかな いにしへの ならのみやこの やへさくら けふここのへに にほひぬるかな ========== (現代語訳) 遠く古い時代の都である奈良の都、そんな遠い時代から奈良の都に咲く八重桜は、今日、華やかに今日の都の宮中で咲き匂っていますわ。 (ことば) いにしへの・・・古くて遠い昔の時代...
View Article62番歌 清少納言(せいしょうなごん)
62番歌 清少納言(せいしょうなごん)浮気に誘ってもダメよ♡夜をこめて鳥のそら音ははかるとも よに逢坂の関は許さじ よをこめて とりのそらねは はかるとも よにあふさかの せきはゆるさし =========== (現代語訳) 思いをこめてニワトリの鳴き声にかこつけて私を騙そうとしても、あなたとは逢いませんよ (ことば)...
View Article63番歌 左京大夫道雅
和泉式部や紫式部、清少納言など、女性の歌が続きましたが、これらの歌を通じてあきらかなことは、和歌はその和歌単独で読むだけでなく、その歌の背後にある歌人の人生そのものが持つドラマのようなものを一緒に読むことで、一層の味わいが増す、ということでした。...
View Article64番歌 権中納言定頼(ごんちゅうなごんさだより)
動画のような叙景歌 64番歌 権中納言定頼(ごんちゅうなごんさだより)朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに あらはれわたる瀬々の網代木 あさほらけ うちのかはきり たえたえに あらはれわたる せせのあしろき =========== (現代語訳) 夜が明けるころ、宇治川の川面にたちこめていた霧がすこしずつ晴れて来て、霧の間から瀬に仕掛けられた網を留める杭が、だんだんに見えてきます。 (ことば)...
View Article65番歌 相模(さがみ)
共に生きることを大切にした気丈な妻 65番歌 相模(さがみ)恨みわび干さぬ袖だにあるものを 恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ うらみわひ ほさぬそてたに あるものを こひにくちなむ なこそをしけれ =========== (現代語訳) 恨んで落胆して、ただ泣き明かして袖が乾くひまもありません。恋のために身が破綻して朽ちて行きそうですが、それでも名が惜しいのです。 (ことば) 【恨みわび】恨んで落胆して...
View Article66番歌 前大僧正行尊(さきのだいそうじょうぎょうそん)
一途に生きる 66番歌 前大僧正行尊(さきのだいそうじょうぎょうそん)もろともにあはれと思え山桜 花よりほかに知る人もなし もろともに あはれとおもへ やまさくら はなよりほかに しるひともなし ========== (現代語訳) 山桜も自分も一緒に愛(いと)しく思っておくれ。おまえも私も、花のほかには知る人もいないのだから。 (ことば)...
View Article67番歌 周防内侍(すおうのないし)
人として対等 67番歌 周防内侍(すおうのないし)春の夜の夢ばかりなる手枕に かひなく立たむ名こそをしけれ はるのよの ゆめはかりなる たまくらに かひなくたたむ なこそをしけれ ============ (現代語訳) 春の夜も、そんな夜に見る一夜の夢でしかない腕枕の誘惑も、それによってつまらない世間の噂が立ったら、お悔しいでしょ? (ことば)...
View Article68番歌 三条院(さんじょういん)
やすらけき世を祈りしもいまだならず 68番歌 三条院(さんじょういん)心にもあらで憂き夜に長らへば 恋しかるべき夜半の月かな こころにも あらてうきよに なからへは こひしかるへき よはのつきかな =========== (現代語訳) 心ならずも、憂うことの多い浮き世だけれど、その長い夜の暗闇の中に、恋しいのは夜更けの月だなあ (ことば) 【心にもあらで】心ならずも、不本意ながら。...
View Articleきたぞ! 免疫力の異常な低下現象が…「ヘルパンギーナ」急増
「ヘルパンギーナ」急増、過去10年間で最多!「夏かぜ」の代表的な疾患のヘルパンギーナが首都圏で猛威を振るっている!という。 (記事) これは子供たちの免疫力が著しく低下していることの証拠だ。何としても、免疫力をアップせよ! 強靭な免疫力があれば、病原性ウイルスなど全く恐くない!...
View Article「癒しの医療」とは
「癒しの医療」とは どんな医療なのか?志布志市立出水中学校(本年3月に廃校)に、「きのこの森」という清浄な森がある。深い森ではないが、心の深いところまでを癒やす空気がある。それほど この森の「気」は清澄だ。 そこにいるだけで、心がなごみ、癒される…。 「癒やし」には、そんな清澄な時空間が必要だ。 癌を宣告されたが、今の病院の治療は受けたくない! どこかほかにEー病院はないのか?!...
View Article昨晩は危篤状態だったが…
肝硬変という病気を治すクスリは、ない! 強いて言えば、「強ミノシー」というクスリがあるが特効薬ではない。 昔、「グルタチオンが効く!」と言われた時期があったが、医者のカネ儲けだけには良く効くクスリだった猫~ (爆) 肝臓病には甘草(かんぞう)が効く! というのも駄洒落でしかない。 とまれ、肝硬変という病気は致命的な病気であるが、これを治せる医者は日本にはいない。...
View Article百人一首(第22回)69〜71番歌
和歌は、詠む人も、読む人も、どちらも「よむ」と発音します。 他の言い方はありません。 どちらも「よむ」です。 はじめから詠み手も読み手も一体なのです。だから漢字で書いたら字が違うけれど、訓読みしたらどちらも「よむ」なのです。 一体ということは、楽しいことです。 というのは、詠み手が詠み込んだ歌意を知るには、読み手はその域に追いつかなければならないからです。...
View Article69番 能因法師(のういんほうし)
政争さえも錦のような 69番 能因法師(のういんほうし)嵐吹く三室の山のもみぢ葉は 竜田の川の錦なりけり あらしふく みむろのやまの もみちはは たつたのかはの にしきなりけり =========== (現代語訳) 山の嵐に吹かれる三室山の紅葉は、風に吹かれて、山のふもとにある竜田川の川面をまるで錦のように飾っていますね。 (ことば)...
View Article70番歌 良暹法師(りょうせんほうし)
ボクらはみんな生きている 70番歌 良暹法師(りょうせんほうし)寂しさに宿を立ち出でてながむれば いづくも同じ秋の夕暮れ さひしさに やとをたちいてて なかむれは いつくもおなし あきのゆふくれ ============ この歌はとっても有名な歌で、「いづくも同じ秋の夕暮れ」は、みなさまも何かの折りに、口ずさんだことがあるのではないでしょうか。 (現代語訳)...
View Article71番歌 大納言経信(だいなごんつねのぶ)
本朝を護る 71番歌 大納言経信(だいなごんつねのぶ)夕されば門田の稲葉訪れて 蘆のまろ屋に秋風ぞ吹く ゆうされは かとたのいなは おとつれて あしのまろやに あきかせそふく ============ (現代語訳) 夕方になると門前の田んぼの稲穂に風が当たってサラサラと音がし、訪れた芦葺きのまるい屋根の仮小屋にも秋風が吹きますな。 (ことば) 【夕されば】時刻が移り変わって夕方になれば。...
View Article米のとぎ汁発酵液による・・・病菌の増殖抑制・・・
10月19日(土)~20日(日)に開催された日本生物高分子学会2013年度大会において、大学院バイオ環境研究科博士課程後期2回生の中田達矢君が、若手の優秀な発表に対して贈られる優秀発表賞を受賞し、表彰されました。 発表題目は、「米のとぎ汁発酵液によるトマトかいよう病菌の増殖抑制に関する研究」で、発酵させたコメのとぎ汁によって、トマトを枯死させるトマトかいよう(潰瘍)病菌(Clavibacter...
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